アラフォーからの転職・移住・結婚・デザイン…あてどもなく彷徨う中年放浪記

2016年1月31日日曜日

薪割りと薪ストーブで遊ぶ神戸の山

2015年9月の薪割りの様子。
「摩耶山リュックサックマーケット」の日に、隣で開催。

神戸の山エリアに仕事で携わってから、
休日にプライベートでも出掛けるようになった。

この週末は摩耶山掬星台で「摩耶山薪ストー部」に参加。
こちらは2015年2月から本格始動した活動で、
山上で皆で薪割りをして、積み上げて保管、約1年乾燥させる。
そうしてようやく使うことができるようになった薪は、
冬に薪ストーブに使用する。

主催者の働きかけにより、
現在は六甲山系の間伐材を、薪割りに使用できるようになった。
六甲山系は林業の山ではないため、
間伐などの山の整備や保全で、いろいろと問題を抱えている。
ささやかだけど、とても意味のある解決策のひとつだと思う。

薪ストーブは「暖助(だんすけ)」という長野の会社が制作・販売しているもので、
薪割りと薪ストーブの指導をする「ランバージャックス加古川」の紹介で
導入した高性能ストーブ。
東日本大震災の際、被災地で大活躍した、
とてもよく考えられた構造のストーブ、らしい(詳しいことは分からないけど)。

プロパンガスのボンベを再利用していて、良い面構えをしている。
摩耶山で使用している暖助は、ランバージャックスのロゴが入り、
キャスターも付いている特別仕様。

この日はとても寒く、午前は掬星台は強風が吹き荒れていた。
そのため、あまりガシガシ薪割りする感じではなく、
初めて参加される方に指導したり、
薪ストーブで焼き牡蠣、鍋、熱燗を楽しんだ。
割った薪は1本ぐらいかな…もっと割りたかった。

現在は月に1回のペースで活動している。誰でも参加可能。
こんなのんびりした活動、ゆるいコミュニティが
神戸の山にとても似合っている。



山で過ごす時間が増えてきて、
気になるアウトドアギアが増えてきた。

六甲山は国立公園内ということもあり、裸火のたき火は基本的にNGだけど、
例えばこんなストーブならOKだから、使ってみたい。
これを連れていって、じっくり火を焚きながら、
酒を飲んでシガー吸ってのんびり過ごしたい。
そのうち買っちゃいそうだ…

今回は薪ストーブの上で贅沢に焼き牡蠣!酒担当として、熱燗とホットワインを用意。

焼き芋を作ったこともあった。ホクホクで美味しい!

フリーマーケットでピザを売っていた方からのおすそ分け。

2015年の忘年会の様子。
メンバーが思い思いに温めているため何が何やら。

芸術的な熾。眺めているだけでも楽しい。

2016年1月27日水曜日

みたび、六甲全山縦走挑戦

初めて六甲全山縦走に挑戦した神戸市の大会で。
須磨アルプス・馬の背。人が列をなしている。
こんなガレた尾根があったり、西のコースはバラエティに富んでいる。

神戸の山と言えば、六甲山。
六甲山と言えば、六甲全山縦走。
東京に居た時は、そんなの全然知らなかったけど。

登山や山歩きが好きな人の間では、全国にその名が知れ渡った「六甲全山縦走」。
仕事で六甲山・摩耶山といった神戸の山エリアに関わっているため、
勉強のためと思い、この2年半で2回参加して2回とも完走している。
1回目は神戸市の大会で、2回目は兵庫県勤労者山岳連盟=兵庫労山の大会
2回完走したから、もう全山縦走は参加しなくてもいいかな、と思っていた。

神戸市の大会は11月に2日に分けて開催される。
1日2,000人、2日合わせて4,000人参加のとても大きな大会。
参加者だけでなく、エイドやボランティアといったサポートも手厚く、
お祭りとしては大変華やかで素晴らしいのだけど…
参加者にお年寄りやビギナーさんが多く、歩くのに難儀する。

特にコース前半はキツい登り下りが連続するのだが、
山道は追い越しができないぐらい細くて急な山道ばかり。
そこをゆっくりペースで登る人がボトルネックとなり、大渋滞が発生する。
歩く能力に関わらず、結局ゴールまでものすごく時間がかかる。

自分が参加した時は朝から雨だったこともあり、
道が滑りやすかったり、寒かったりと、
コンディションが良くなかったことも渋滞を悪化させた理由かも知れない。

その点、参加者が1,000人強ぐらいの兵庫労山の大会は、
渋滞も少なく、前半戦からスイスイと自分のペースで進むことができる。
昨年の大会は普通に歩いただけで、10時間ちょっとぐらいだった。
神戸市の大会が15時間弱だったことを考えると、フルマラソン1本以上の時間が違う。
座ることなく動き続けるため、この差は大きい。
事実、1回目の神戸市の大会の時は「フルマラソンよりキツい!」と思ったのに、
2回目の兵庫労山の時は「あれ、こんなにあっさりだっけ?」という感じ。

今週、仕事で兵庫労山の会長とお会いした時、
「今年の全縦は参加しないの?ゴール地点で係をしているからおいでよ」と
無邪気に誘われてしまったので、
「あ、はい…」って感じで参加する流れとなってしまった。
もちろん自分だけではなく、このあいだ一緒に山歩きツアーに参加した
若手ラジオマンAさんも、文字通り道連れ。

Aさんは半分のコースで参加しますよ…と煮え切らない返事をしていたが、
参加申込み締め切りまでに、説得して全山縦走の方に変更させるぞ。

それにしても、またあのコースを10時間かけて歩くのか。軽く溜息が出る。
3回目ともなれば装備も準備も万端だけど、でもどこか気が重い。
結局、最後はかなり疲れるし。

何とかポジティブな理由を当日までに見つけなければ。
新しいザックを試すことができることか。
雨の日靴をずっと探しているので、この際、街履きでも使えるような
ゴアテックスのトレッキングシューズを買ってしまって、
そのデビュー戦にしてみようかな。



ちなみに全山縦走ではないけど、同じコースを一中夜半かけて往復する
六甲縦走キャノンボールラン」という草ウルトラトレラン大会にも
1回だけ参加したが、こちらは20kmそこそこで
早々にリタイアという体たらくを演じた。

これは大会の数時間前まで酒盛りしていたため(仕事でお世話になった方の歓送会)。
10kmぐらいまで走ったところで脱水症状になってしまい、
どれだけ水分を摂っても喉が渇き、身体に吸収される感覚が無くなった。

いま思えば、塩サプリみたいなものでミネラル分を摂ったら違ったかも知れない。
命の危険を感じて、掬星台付近から家の近所に降りるルートであえなく脱落。
100kmのウルトラトレランには、
酒を飲みまくってからは参加しないようにしよう。

これも神戸市の大会。パラパラと小雨が降る。
スタートして間もなく、住宅地を歩くルートでこれだけ渋滞…

2016年1月25日月曜日

年貢を納める時がひたひたとやって来る

誕生日祝いだから、無理矢理ケーキを食べてもらった。
もっちりしたシフォン生地に、苦めのカラメルが良く合っていた。
甘すぎず、好みの味。

この週末は彼女の誕生日のため、東京へ遠征していた。
ついでに、フットサルの初蹴りも参加。

行きはいつものように、神戸を金曜日深夜発の高速バスで土曜日の朝に新宿着。
日曜日は西日本の大雪予報で高速バスが徐行したり運休するのが怖くて、
ギリギリになってキャンセル。新幹線でサッと帰ってきた
(雪は降っていなかったけど、帰ってきたら神戸は極寒)。

スペシャルなプレゼントや食事はできなかったけど、
週末一緒に過ごすことができた。

青山近辺でぶらぶらと歩きながら、インテリアショップ数店を冷やかした。
ふたりで暮らし始めたら、ダイニングテーブルとチェアは
間に合わせではなく、ちゃんとしたものにしようと話している。
でも、そのイメージがきっとまだ離れていそうなので、
自分のイメージを伝えるため。

100万を超える1枚板のバブリーでモダンなテーブル、
無造作だけど民芸感強くてちょっと鈍くさいテーブル、
ちょっと回るだけでもいろいろとあるもんだ。

実物を見て、あーでもないこーでもないと言い合うのはなかなか楽しい。
イメージがグッと近づけられたんじゃないのかな。

ロイズ・アンティークスの広げられるテーブルは
お値段も安く、エクステンションのギミックも面白い。
いま持っているイメージに一番近い感じだった。

そしていよいよ、彼女の実家にご挨拶に行く日程も決めてしまった。
3週間後…もうすぐだ。
ちょっと緊張してきた。

結婚の先輩かたがたが皆通ってきた道を、
ようやくこの歳で通るよ。

彼女はおやつにケーキとコーヒーで、
オッサンはおやつにチーズバーガーとB。休日だしね。
味付けが自然で、全然こってりしてないハンバーガーだった。

2016年1月22日金曜日

神戸の街を通勤で歩く


最近の足元はALTRAのLONE PEAK 2.0M。
ひょんなご縁で、サンプル品を格安でゲットさせてもらった。
本当はトレランで使わないと勿体ないけど、普段履きで。

神戸に越してきてしばらくは、通勤は自転車がメインだった。
さすがに雨の日は電車で移動するけど、会社と自宅が5km弱の距離なので
自転車移動だと約30分。通勤時間としてはちょうど良い。

行きは朝の通勤時間帯なので、安全性を最優先させて
大きな幹線道路メインの常に同じルートで向かう。

その分、夜の帰宅時はいろいろとアレンジして、
例えば夏の暑い夜は、海沿いの倉庫街や運河沿いを通ったり、
深夜まで残業した時は、人っ子ひとり居ない旧居留地のブランドショップエリアを
シューッと気持ち良く流すのが好きだった。

自転車があれば、三宮近辺への打合せなどのお出掛けや
仕事の買い物などにも便利。

ただ転職して神戸に来てから、平日に身体を動かす機会がガクンと減ったため、
たまに徒歩で通勤したりもしていた。
六甲全山縦走大会やトレイルランニングの大会に出たり、
24時間リレーマラソンに出たりという機会もあるため、
何もトレーニングしないのはさすがに怖い、という理由もある。

東日本大震災を東京で被災した時は、
高田馬場の会社から当時住んでいた阿佐谷の自宅まで、
片道約10kmを2時間かけて歩いて帰っていた時期もあった。

そこいくと、今は半分の5km弱なので、サッサと歩いたら1時間弱。
冬の寒さも、ちょっと歩いているうちに気にならなくなる。
朝早く起きることができた時は、職場への行きも帰りも歩く。

DJアプリのオートミックスで、イヤフォンで好きな音楽を聞きながら、
万歩計アプリで歩いた距離を都度計測している。
月間でどれぐらい歩いたか目安になるから。

これぐらいの時間を歩くのは良い気分転換になるし、
自分の考えをまとめたり、自分の心のうちを見つめることもできる。
仕事のあれこれ、対人のあれこれ、何でも無いことなどぼんやり考えつつ、
ひたすら両手両足をリズミカルに交互に動かす単純運動。とても快適。

最近は怠惰になって、朝に早起きができなくなってきたので、
朝は職場最寄りの一駅手前まで電車移動してから10分程度歩き、
夜は職場から自宅までフルに歩く。

何より良いのは、その時の気分で寄り道して水分補給ができるところ。
自転車だと、さすがに飲酒運転はマズいからそれができない。
もっと長く歩きたいけど、それぐらいが適量ってことかも知れない。

2016年1月20日水曜日

神戸の楽しみ、山あそび

摩耶山掬星台からの眺め。神戸の街を一望できる。

神戸に移住した理由は「山」だった。

六甲山・摩耶山という神戸市の“裏山”というべき山エリア。
この地域を活性化して観光客増加を目的とした行政のプロジェクトに、
専任でへばり付く人間が欲しいということで今の会社からお声が掛かった。
事前の説明を聞いてもイマイチ概要が分からないまま、
最後は直感とタイミングでエイヤと決めてやって来た。

事前の説明を聞いても分からなかったのは、
呼んだ側もプロジェクトのアウトラインが分かっていなかったから。
実際こちらに来てプロジェクトに携わると、
最初に聞いていた話とかなり隔たりがあることに驚いた。
ただ、その段階で引き返すわけにもいかず、結局神戸に居着いてしまった。

初めての転職というだけでなく、
20年過ごした東京から縁もゆかりもない神戸にIターンで移住するのは
ちょっとだけ思い切りが要ったけど、いざ住んでしまえば快適な土地で、
神戸ならではの暮らしを楽しんでいる。



山に関わる仕事(林業などではないけど)をしていて2年半ともなると、
地域の方や、山エリアの有名人とも知り合い、
公私で仲良くさせていただくことも増えてきた。
友人などほとんど居ない土地なので、このことは凄くありがたい。

その中で、勉強会の講師をしていただいたり、仕事の情報提供をお願いしたり、
自分で漬けた漬け物をお裾分けしてくれたりと、
いつもお世話になっているMさんというオジさまがいる。
昨年12月で3回目となった、地元のトレイルランニングレースの発案者で、
実行委員会の委員長を務めるとてもユニークな方。

日本中誰でも知っている神戸の超名門校出身のエリートでありながら、
ちょっとどうなの?というぐらい気さくでフットワーク軽く
神戸中をスイスイと飛び回っている。
ちょうど年齢的に父母と同じぐらいということもあり、妙な親近感もある。

ところで神戸は全国的にも珍しく、新幹線の駅=新神戸駅を出ると、
すぐ裏が山道(ハイキング道)につながっている。
新神戸駅から15分程度歩くと、「布引の滝」があるのだが、
自分は神戸に来てからまだ1度もこのルートを歩いたことがなく、
また布引の滝もハイキング道からは見たことがなかった
(布引ハーブ園のロープウェーから見下ろしたことはある)。

そのことをMさんに伝えたところ、
「神戸の山の仕事をしている分際で布引の滝を知らぬとは何事ぞ!」と
鼻息も荒く案内役を買って出てくださった。

これは面白そうだと、仕事でお世話になっている地元FM局の
若手ラジオマンAさんを誘って、
男3人で「六甲山系歴史ハイキング」開催と相成った。

「歴史」がオマケで付いてきたのは、
より地域のことを知るために歴史を教えていただきつつ山歩きをしたい、
という不勉強で強欲なこちらの意向を汲んでいただいた結果。
博覧強記のMさんは殊更六甲山の歴史に詳しく、
お話をうかがうだけでとにかく面白く勉強になる。



この日は朝に自宅を出てから、ひとり徒歩で山に分け入る。
暖冬の影響か、とても暖かく、山に入ってすぐ中に着ていたフリースを脱いだ。
家を出てから1時間15分ぐらいで、山上の掬星台に到着。

景色を見たり、いろいろ型破りなアウトドアグッズのレンタルと販売ショップ
monte702」で、新しいオリジナルアイテムを見せてもらったり。
お昼ご飯はmonte702のおとなり「カフェ702」で、オムハヤシ。
大変美味しく、エネルギー充填完了。
そこで3人集合して、いよいよハイキングスタート。

山上で昔あったという遊園地のローラーコースター跡を案内してもらってから、
オテル・ド・摩耶と摩耶山天上寺へ。
摩耶山開運八ヶ所巡り」のスタンプを押したり、
天上寺では偶然いらっしゃった副貫主にご挨拶してからお詣りとお守りを購入。

一旦掬星台近くまで戻ってから、山道に分け入って、
そこからはMさんの愉快なお話を聞きながらの山行となった。

じっくりあちこち見たり、歴史的な謂われをうかがいながら
最大のお楽しみ「おんたき茶屋」にたどり着いたのは16:30ぐらい。
ここで、Mさんの教え通りビールとおでんでカンパイ。
これぞ正しい神戸の休日。
この茶屋は別の機会に書きたいぐらい、とても素晴らしいお店だった
(実は明日また仕事で訪れる)。
滝を眺めながらのビールとおでんは、最高に美味しかった。

「布引の滝」を構成する雄滝・雌滝・夫婦滝・鼓滝の4つの滝と、
普段は見られない「五本松かくれ滝」をそれぞれ見て、
新神戸駅まで下る。ここで解散して、3人別々に帰途についた。



山が市街地のすぐ裏にある神戸は、
土砂災害や猪の獣害など、リスクを背負っているけれど、
これだけ豊かな自然にすぐにアクセスできるなんて本当に素晴らしい。

神戸では昔ほど皆が山で遊ばなくなったという声をあちこちで聞くけど、
それでも子どもや友人と一緒に、上手に山に親しんでいる人たちが
自分の周りにはとても多いと感じる。

そんな山の「先生」と一緒に山に入ってみると、
自分の知らないことをこれでもかと教えてくれる。
初心者だけでふらっと山に行くだけでは分からない、
山の楽しみ方がググッと広がる。

自分はそもそも、アウトドアレジャーや山歩きなどは
嫌いじゃないにせよ、これといって興味があるわけでもなかった。
それでも導いてくれる人が居ると、いつの間にか染まってしまうもんだ。

そういう意味で、自分はとても恵まれている。
神戸の山の先生、思いつくだけで何人も顔が浮かんだ。
そしてMさん、この日はありがとうございました。
次回はもっとマニアックなツアーをお願いします。

[この日歩いたルート]
自宅→
青谷道→
掬星台(集合・昼ご飯)→
オテル・ド・摩耶→
天上寺→
桜谷道→
徳川道→
トエンティクロス→
市ヶ原→
五本松堰堤→
おんたき茶屋→
新神戸駅(解散)→
自宅

1日でちょうど20kmぐらい。
とある事情で地下足袋を履いての山行だったので、
アキレス腱のあたりがかなり筋肉痛になった。

お昼ご飯はカフェ702のオムハヤシ。
コタツがあったりしてとても面白い山上のカフェ。
お値段も市街地と変わらない。

2016年1月18日月曜日

神戸お気に入りのお店:酒舟 天(ささぶね てん)

日本酒の銘柄が書かれた紙に、最初はギョッとするかも。品種が多すぎる!
通常日本酒は冷蔵庫に入っているけど、
この時は店内写真撮影のためにカウンターに並べられていた。


東京に居た時は自炊派で、休日の晩ご飯以外は自分で作って食べていた。
休日はバスケしたりフットサルしたり野球してから、
メンバーと皆で居酒屋に飲みに行くのがスタンダード。
ラーメン屋に行くのは半年に1回ぐらい、コンビニ飯も滅多に食べなかった。

理由は、
①トレーニングの効果を最大限にするため(ジムに10年通っていた)
②最寄りの駅前に24時間営業のスーパーがあった
③自炊の時間的余裕があった
④自炊が苦じゃない

といったあたりなんだけど、
神戸に来てからはとにかく仕事が忙しくて時間的余裕がなくなったため、
まずジムに通うことができなくなった。自炊モチベーションの低下。
そして家の近所にスーパーがない。
帰る途中のスーパーもせいぜい23時で閉店。

小さめのホットプレートを購入したときは
ひとり焼肉をしたりひとり鍋をしたり頑張ってみたけど、続かず。
休日にスーパーに買い物に行っても、
それほど手間のかからない野菜や肉ばかり買うようになってしまった。
そんなこんなで全然自炊をしなくなった。

その代わりというか、平日に抵抗なく飲み屋に行くようになった。
最近は仕事しながら朝食に菓子パン1個、昼食にサンドイッチ1パックを
軽くつまむぐらいの食事情なので、
どうしても夜にバランスが偏重するのも仕方なし(と言い訳)。

サッサと夜に帰るためにも(実現できてないけど)
会社の連中と1時間お昼を食べるより、1時間作業に宛てたい。

で、だんだんと神戸の夜の街に馴染みのお店ができてきた。
スタバのビジネスコンセプト「サードプレイス」ってヤツか。
言葉は好きでも嫌いでもないけど、共感できる考え方。
そんな自分にとって居心地の良いお店を、ちょこちょこと書いておこうと思う。



ここ数年、日本酒にハマっている。

そもそもは大学の後輩に薦められて飲んだら美味しくて驚いたので、
東京に居た時は彼を水先案内人に、いろいろ飲ませてもらった。
彼がブログであちこち名店を紹介しているのも楽しく読んでいた。
(最近更新してないな…忙しいのかな)

神戸に来てから、日本酒の揃えが良いお店は幾つも行ってみたけど、
ここ最近一番通っているのは「酒舟 天(ささぶね てん)」さん(FBページ)
三宮の繁華街「東門街」のド真ん中、ローソンの隣にある
スナックビルの3階に、スナックの居抜き(?)みたいな店舗で営業している。
周りの雰囲気からしても、知らない人はまず入れないんじゃないか…
東門街のキャッチ攻勢をくぐり抜けるのだけは、いまだに億劫。

割烹着姿の店主・福原さんは愛想が良く、とても気が利くチャーミングな女将。
旦那さんのマスター・ヒロさんと一緒に仲良くお店をやっていらっしゃる。
おふたりとも日本酒にとにかく詳しく、
楽しそうに薦めてくるのでついつい飲み過ぎてしまう。
近所の飲食店の方がお客さんとして飲みに来ることも多い。

お料理はいわゆる「酒のアテ」がメインで、酒飲みの心をグッと掴んで離さない。
丁寧に調理されていて、何を頼んでもハズレがない。
あるとき料理酒を飲ませてもらったけど、それすら美味しかった…

自分は、ついつい好みの筍や茸や貝類ばかりを頼んでしまう。
魚はお造りから煮魚、焼き魚、一夜干しとバリエーション豊富。
お通しは3品、夏は野菜の冷製スープが付くなど洒落ている。

日本酒はその時々のオススメが随時入れ替わる形で、
いつ行っても飽きることなく、いろいろなお酒を試すことができる。
通常は張り紙にあるもので20〜25種類ぐらい。
量は一合/半合を選べるので、あれこれ飲みたい向きにはありがたい。
中部〜関西〜中国地方のあたりの蔵のお酒がメインになっていて、
東京や関東圏にはない揃えになっているんじゃないのかな(実際はどうなんだろう)。

オシャレでデート向きな日本酒の飲めるお店は他にあるけど、
仕事を終えてから、ひとりでホッとひと息ついて飲むのにはぴったり。
お値段も良心価格で、日本酒好きな人なら間違いなく愉快な時間が過ごせる、が
飲み過ぎてしまう可能性が高いことだけが毎回不安。

酒飲みが歓喜の声を上げる、酒のアテ10種盛り合わせ。
毎月10日は「天(てん)の日」で、その日限定のひと皿。
定額でお酒が90分飲み放題となる。極楽。

2016年1月15日金曜日

整えること

君らにはまだ想像もつかないかも知れないけど、
バスケするだけのことが一大事業になる日が来るんだよ。
諸先輩方の気持ちが痛いほど分かる、ここ最近。

今年に入ってからは仕事がそれほどギュウギュウ詰めということもなく、
年始のご挨拶という名目で飲みに出歩くことが多かった。
普段は22時から23時ぐらいまで会社で仕事をしていて、
そこから家に帰る途中に立ち寄って軽く飲み食いという感じ。

すると、年末から続く宴会や飲み食いの疲れが祟ったか、
ここのところ飲んだ翌朝、起きた時の状態が極めてヒドい。
鏡の向こうからこっちを覗く顔は誰なんだ。溜息が出る。
顔はむくみ、目は充血してまぶたが厚ぼったい。
頭の中は薄い霧がかかったまま。

バタバタと支度して、出社している間に
だんだんとスイッチが入ってくる。

これじゃいかんなー…と思ったので、今週2日ぐらい、
仕事が早めに終わった日もサッサと家に帰って、
久々に自炊してアルコールもほどほどにして早めに寝た。

すると、当たり前過ぎるけど、翌朝調子が良い。寝起きが爽快。
今までのヒドい状態を10としたら、5ぐらいまでヒドいメーターが減った。
洗濯や洗い物のようなちょっとした家事も、億劫じゃなくなる。

若いときは前日にある程度やらかしても何とかなっていたけど、
40歳を越えたら、もう如実に不摂生が祟ることが改めて身に染みた。
そういう意味では、嘘のつけない身体、素直な身体になってきたとも言える。

実は、これは身をもって知っていた。
ここ数年、バスケやフットサルをする前日は、
サッサと寝て体調を整えないと、翌日のパフォーマンスが如実に低下する。
周りから見てどこまで違うか分からないけど、自分の感じ方が全く違う。
内臓の代謝、心肺機能、腰の具合、キツい時こそ走るガッツなど。
だから、バスケの前日など可能な限りは、
早めに寝るとか飲み過ぎないとか、気をつけるようにしていた。

もう、若い連中と一緒にプレーするためには普通の状態じゃ足りなくて、
自分にとっての最高レベルの体調を常にキープして初めて、
彼らと同じスタートラインに立てる感じ。
相手がオジちゃんオバちゃんなら話は別だけど。

スポーツに対する準備は、身体を動かすことだから意識的だったのだけど、
別に走ったり跳んだりしない日々のデスクワークでも、
体調や気持ちを整えて臨まないと、
いよいよ自分の能力が発揮できなくなってきた。

毎日々々というのはなかなか難しいと思うけど、
「整える」ということは、これからのテーマになると思う。
気持ちと、身体と、暮らしと、諸々の準備と。
はいまだに整ったままなのだろうか。見かけなくなったな。

2016年1月12日火曜日

学生さんは地域活性化がお好き

昨年末の薪ストーブを囲んだ忘年会で。
少なくとも、薪ストーブの上は活性化してるね。

月曜日はレギュラーの仕事があるため、
たとえ祝日だろうが年末年始だろうが休めない。
今回は逆にそれが幸いして、
インターン希望の学生さんが今月は土日祝しか動けないとのことで、
祝日の月曜日に面接に来てもらった。
いろいろと事情があり、弊社インターンシップ窓口まで担当している。

その学生さんになぜウチの会社にインターン希望を?と尋ねたら、
弊社社長が授業かセミナーの際に
「地域活性化のカタチ」について興味深い話をしたからだと言う。
「地域の企業価値を高めることが地域貢献につながるので、
神戸の企業を主な対象にして、ブランディングをしている」との内容で、
学生の彼女は「そういう考え方もあるのか」と感心したのだそう。
もちろん彼女の興味のあることは「地域活性化」。

そもそも四国のとある地域出身の彼女は高校時代から、
「地域活性化が大切だ」と刷り込まれてきたため、
自分がやらねば!と使命感を持ち、それが当たり前だと思っていたらしい。

しかし冷静に考えてみると、地域活性化が本当に大切で、
かつ自分がそれをしたいと思っているのか
本当はよく分からないと話してくれた。
真面目なのか、影響されやすいのか、いまどきの子あるあるか。

自分はとある「地域活性化」プロジェクトの担当者になるため
東京から転職して神戸に移住した身なので、
一般的なグラフィックデザイナーよりは、
よほど「地域活性化」について勉強や情報収集もしたし、
2年半、現場で携わっている。

昨今の大学生に興味を持つテーマを挙げてもらうと、
「地域活性化」「コミュニティデザイン」ばかりが目立って多い。
どうなんだろう、本当に興味のあることなのだろうか?
聞こえの良いフレーズだから大人も誰も否定しないけど、
「◯◯が問題だと思うので、解決策として◯◯をしたい」
という具体的な話ができない子も結構いるんじゃないか?

インターン候補の彼女も、「そういうことに関わりたい」という
漠然とした希望はあるものの、具体的なプランは無く、
情報収集もしていないようだったので、
「良いことかも知れないけど、楽天的なことばかりじゃないんだよ」と
お金とか地元の人の受け止め方とか、現実的な課題なんかも話して伝えた。

それでもやります!とか、だからこそやります!となれば素晴らしい。
興味があって、ウチに来たいと申し出るだけの行動力はあるのだから。



「地域活性化」って言葉は茫漠として上滑りしやすいので
自分は使うのをためらうことが多い。
その現場・地域で暮らしながら、何かをより良くするための行動を
地道に繰り返すことが、問題解決への一番の近道なんじゃないかと思いつつ、
日々業務に当たっているのだけど。明快な答えのない問いだけに難しい。

…と思っていたところに、こんな記事
「タクティカル・アーバニズム」なんて難しい言い方だけど、
要は街をちょっとだけ便利に・素敵に・より良くする「ゲリラ活動」。
住民の勝手に面白がって始めちゃった活動でも、
効果を認めたら行政もちゃっかり許すあたり、
かの国はまだ大らかだ。

いま住んでいるN区で、こういう活動ばかりしてきた
圧倒的「ゲリラ」な方と仕事を通じて知り合ってから2年半、
いろいろと学ばせてもらっている。
オモロいことをコツコツと。
もっとブッ飛んだエリアにしたいなー

こういう人がいるってだけで、神戸に移住する甲斐があると思う。

2016年1月11日月曜日

結婚の先輩あらわる

文字通り「アイアンシェフ」が鉄板で、油かすとネギを炒める。
油かすは神戸に来て、初めて口にした食材。
アイアンシェフは顔を写すと怒るので自粛。

個人的に社食と呼んでいる、会社から徒歩5分の古いお好み焼き屋。
60代の妹さんが店長で、70代のお姉さんとふたりでやっている。
背筋が伸びてシュッとした「美人姉妹」。

阪神淡路大震災までは、姉妹で東門街でラウンジを経営していて、
当時、妹さんは「三宮のフランス人形」と呼ばれていたとか…
チャキチャキッとした客あしらいに、当時の面影を感じる。

お姉さんは料亭で働いていた料理上手。
日によって数品、上品な味付けの小鉢を用意してくれているので
ひとりでぼんやり飲むのにちょうど良い。
週に1〜2回通う、神戸のメインダイニングであり第2の実家。

その日もヌタやカズノコ、グリーンピースを炊いたものをアテに
ひとりで飲み始めたら、ウチと同じシェアオフィスで働く
若いデザイナーNさんがふらりと現れたので、ふたりで飲み始めた。
個人的な新年会といった趣。

話題が結婚のことになり、Nさんもまだ誰にも伝えてないが
今年結婚すると告白してくれた。

10月に式を挙げることは決まっている、ゼクシィ買って勉強した、と。
相手のご実家に挨拶に行った時の様子など、あれこれと聞かせてもらった。
やっぱりスーツかジャケット着て行こう。
親戚の皆さんとの宴会とか、Nさんのリアルな体験談が参考になる。

彼は自分より10歳ぐらい若いけど、
個人事業主だからかとてもしっかりしてるし、
ちょっとだけ結婚体験の先輩になるので、
分かんないことがあったら相談に乗ってもらおう。先輩頼りにしてます。

実現に向けて、いろいろと動いていかないといけない。



一次会でおとなしく帰れば良いものを、Nさんと盛り上がってしまい、
三宮までテクテクと歩いて二次会行くぞ!という展開に。
明け方までやっている寿司居酒屋さんに行ったのだが、飲み過ぎた。

帰りに歩いていたら、道を渡る時に蹴つまずいて、
アスファルトに向かって右膝、右肘、右手の甲を擦りながら倒れこんだ。
痛え…と思って確認したら、
GUのパンツの右膝はバッチリ穴が開いて、膝小僧を擦りむいてしまった。

パンツは買い替えを考えていたから仕方ないか、と思ったけど、
ジャケットはそこそこのお値段がした、
POLEWARDSという国内アウトドアメーカーのソフトシェル。
ヤバい!右肘は?…と思い、恐る恐る見たら、擦った跡すらない。
スゲえ。

さすがアウトドアのアイテムだ…と納得しつつ、ヒョコヒョコと帰った。
酔っ払って転ぶ人は、アウトドアブランドのジャケットを着ておくと
擦過傷は免れて打撲傷だけで済みます。
またひとつ賢くなってしまった。

2016年1月8日金曜日

アイドルにおねがい

Rice&Snow、アルバムのタイトルも最高。

音楽はポピュラーミュージックの括りなら割と何でも聴く。
iPhoneにあれもこれもと突っ込んであって、
Bluetoothのワイヤレスイヤフォンで電車や徒歩移動中につらつらと聴いている。

数年に1度ぐらいの頻度で、癖(へき)というか病気というか、
業務やら何やらがギュウギュウに詰め込まれて心身が疲れ切ってくると、
なぜかアイドルの曲にハマる。

別にアイドルおたくではなく、普通のいちファンのつもりなのだが(普通って何だ)、
その界隈で呼ぶところのいわゆる「楽曲派」にもならない、いわゆるニワカ。

アイドルなら誰でも良いわけではなく、
またそのアイドルの曲ならどれでも、というわけではない。
その時の心境に「ピタッ」とドはまりする曲が、いずこからフラリ現れる。謎だ。

ガムシャラに頑張っている(ように見える)女の子の置かれたある種悲壮な状況と、
勝手に自分を重ね合わせて「俺も頑張る!」と共感ごっこしているのかも知れないし、
純粋に若い女の子の“アイドル”然とした歌唱やパフォーマンスに通底する、
くたびれた心に効く真理が隠れているのかも知れない。

2012年ぐらいから次々と自分の琴線に触れ、涙腺を刺激しつつ、
深夜残業の癒やしとなり、徹夜の突撃マーチとなり、
データなのに擦り切れんばかりにループで聴きまくるという時期が
それぞれあった「名曲」たち。
クリスマス〜年末に発症してばかりな気がするのは、やはり年末進行業務のせいか。

Perfume「チョコレイト・ディスコ」「The best thing」
少女時代「Gee」
東京女子流「鼓動の秘密」
Tomato n'Pine「ジングルガール上位時代」

そこに今回、また新しく1曲加わってしまった。
Negicco「ときめきのヘッドライナー」!

残念ながら散開してしまったトマパイのプロデューサー、ジェーン・スー女史と、
ノーナのゴータ師ががっぷり四つに組んだらそりゃあ良いに決まってるよね。
…と思ったままドロップされてから、1年以上放置して忘れていた。
年末の忙しいさなかにふと気になって聴いてみたところ、
久々“ガツン”と、自分の一番敏感な部分をブン殴られてガクガク揺さぶられてしまった。

この年末年始で「ときめきのヘッドライナー」ばっかり、一体何回聴いたことか。
「ネガティヴ・ガールズ!」も「アイドルばかり聴かないで」もキラー度高かったけど、
それを軽々と越えてしまうこの強度。

涙腺を刺激するメロディーと、ビジョンが広がる歌詞と譜割りと。
そして相性なのか、スーさん仕事が涙腺を刺激する打率が高すぎる。
トマパイの「ジングルガール上位時代」も
サビの前にそういう箇所があって、なぜか泣けるから困る。



スーさんがタマフルに衝撃の初登場を果たした時(123オマケ)から、

シケ金、そして大ブレークの現在に至るまで、
この同世代の天才にやられっぱなしで、心の中で全面降伏している。
何より、底抜けに面白い(親友オリーブさんも)。

ノーナも20年近く前、ライブやクラブイベントに行きまくってたので
TBSやらマイケルやらでゴータ師もスーさんみたいに大ブレークしたのが何か不思議だ。
そしてあの3人が着実にステップアップして、まだ3人でバンドやってるのが良い。
昔の曲も好きだけど、最近の曲の方が更に好きだ。

多分、音楽的な嗜好性の「芯」は10歳ぐらいから大して変わらない。
一十三十一さんが子どものとき、地元の北海道で
父親がアーバンでリゾート感満載のレストランをやっていた
そこで流れていたのが山下達郎とか竹内まりやとか須藤薫とかで、
大人の世界を感じてあこがれたと話していて、
それが大人になって、いざやっているのがド直球のシティポップス。最高。
三つ子の魂百まで。

2016年1月7日木曜日

ブログをまた始めることにした

昨晩、数ヶ月ぶりにダーツをした。チョイ悪シェフと初めての対戦。
なぜかケースの中に今のメインバレルが1本しかなく、
やむなく過去のバレルで投げたら01が90ぐらい出て驚いた。そして、飲み過ぎた。

過去に1度だけ、ブログにトライしたことがあった。
忙しさのあまり、即書かなくなって数年が過ぎた。いま思えば残念なことをした。
で、ふとまたブログをやってみたくなった。
きっかけは家の近所にある家具屋さんのブログを見て、なるほどと思ったから。
開業を目標に、職業訓練校に在籍している時から実際に開業するまで、
あれこれと綴っていて、素直に真似してみようと。

今年はいろいろと人生の一大事がある予定なので、
それまでの心の動きとか感じたこととかをポロポロと書いておくことにした。
もちろん仕事のこと、趣味のこと、神戸のことなど、
テーマは特に決めてないけど、そのとき思ったことを書く。

Twは備忘録代わり、Fbは交流目的の書き込みしかしてないので
文章と呼べるものはほとんど残していない。
ただ神戸に来てから、仕事でライティングをする機会が多いので、
そういう練習にもなったら良いなと。

内省になるのか、愚痴になるのか、駄文だらけの掃きだめになるのか、
イメージはまだ無いけど、そのうち一貫したテーマが
ほのかに立ち現れるのではないかと。淡い期待。
頑張らず、気負わずに続けていけたら。