アラフォーからの転職・移住・結婚・デザイン…あてどもなく彷徨う中年放浪記

2016年1月12日火曜日

学生さんは地域活性化がお好き

昨年末の薪ストーブを囲んだ忘年会で。
少なくとも、薪ストーブの上は活性化してるね。

月曜日はレギュラーの仕事があるため、
たとえ祝日だろうが年末年始だろうが休めない。
今回は逆にそれが幸いして、
インターン希望の学生さんが今月は土日祝しか動けないとのことで、
祝日の月曜日に面接に来てもらった。
いろいろと事情があり、弊社インターンシップ窓口まで担当している。

その学生さんになぜウチの会社にインターン希望を?と尋ねたら、
弊社社長が授業かセミナーの際に
「地域活性化のカタチ」について興味深い話をしたからだと言う。
「地域の企業価値を高めることが地域貢献につながるので、
神戸の企業を主な対象にして、ブランディングをしている」との内容で、
学生の彼女は「そういう考え方もあるのか」と感心したのだそう。
もちろん彼女の興味のあることは「地域活性化」。

そもそも四国のとある地域出身の彼女は高校時代から、
「地域活性化が大切だ」と刷り込まれてきたため、
自分がやらねば!と使命感を持ち、それが当たり前だと思っていたらしい。

しかし冷静に考えてみると、地域活性化が本当に大切で、
かつ自分がそれをしたいと思っているのか
本当はよく分からないと話してくれた。
真面目なのか、影響されやすいのか、いまどきの子あるあるか。

自分はとある「地域活性化」プロジェクトの担当者になるため
東京から転職して神戸に移住した身なので、
一般的なグラフィックデザイナーよりは、
よほど「地域活性化」について勉強や情報収集もしたし、
2年半、現場で携わっている。

昨今の大学生に興味を持つテーマを挙げてもらうと、
「地域活性化」「コミュニティデザイン」ばかりが目立って多い。
どうなんだろう、本当に興味のあることなのだろうか?
聞こえの良いフレーズだから大人も誰も否定しないけど、
「◯◯が問題だと思うので、解決策として◯◯をしたい」
という具体的な話ができない子も結構いるんじゃないか?

インターン候補の彼女も、「そういうことに関わりたい」という
漠然とした希望はあるものの、具体的なプランは無く、
情報収集もしていないようだったので、
「良いことかも知れないけど、楽天的なことばかりじゃないんだよ」と
お金とか地元の人の受け止め方とか、現実的な課題なんかも話して伝えた。

それでもやります!とか、だからこそやります!となれば素晴らしい。
興味があって、ウチに来たいと申し出るだけの行動力はあるのだから。



「地域活性化」って言葉は茫漠として上滑りしやすいので
自分は使うのをためらうことが多い。
その現場・地域で暮らしながら、何かをより良くするための行動を
地道に繰り返すことが、問題解決への一番の近道なんじゃないかと思いつつ、
日々業務に当たっているのだけど。明快な答えのない問いだけに難しい。

…と思っていたところに、こんな記事
「タクティカル・アーバニズム」なんて難しい言い方だけど、
要は街をちょっとだけ便利に・素敵に・より良くする「ゲリラ活動」。
住民の勝手に面白がって始めちゃった活動でも、
効果を認めたら行政もちゃっかり許すあたり、
かの国はまだ大らかだ。

いま住んでいるN区で、こういう活動ばかりしてきた
圧倒的「ゲリラ」な方と仕事を通じて知り合ってから2年半、
いろいろと学ばせてもらっている。
オモロいことをコツコツと。
もっとブッ飛んだエリアにしたいなー

こういう人がいるってだけで、神戸に移住する甲斐があると思う。

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