神戸ビーフのサーロイン。室温で脂が溶け出している。
モノ不飽和脂肪酸の含有が多く、オレイン酸の融点は13℃。
仕事で神戸ビーフのプロモーションに携わっていて、
昨日は新宿のとある老舗ホテルで行われた、
関係者向けイベントの裏方助っ人業務をしていた。
専門的な知識と情報共有のセミナーなので、
ゲストは関係者関連50人強と規模はさほど大きくなかったが、
久々にスーツを着て約半日立ちっぱなし動きっぱなしで、とても疲れた。
会場設営に始まり、受付、開会してからは撮影、バラしまでひと通り駆け抜け、
最後に懇親会で残った神戸ビーフのサーロイン、鉄板焼数切れを
食べさせてもらうことができた。
やっぱり美味しい!焼くと脂が独特の甘い香りを漂わせ、
口に含むとギュッと旨味と甘みが凝縮した肉汁が溢れる。
ワサビを薬味に食べると、どれだけワサビを付けても辛さを感じないぐらい脂が濃い。
牛肉はクドいので本当は赤身が好みだけど、それでも旨いもんは旨い。
よしながふみの「愛がなくても喰ってゆけます。」の
「知らないのか にくづきに旨いと書いて『脂』と読むんだぞ」を思い出した。
あれは鰻だったけど。
関係者の皆さんでもやはり、懇親会では鉄板焼が人気で行列ができていた。
しゃぶしゃぶは一番の美味しさである脂をある程度湯に捨ててしまうので、
食べやすくはなるけれど、全てを味わう満足感が薄れるのが勿体ない。
(80℃で煮た方が、和牛香が良く出て好ましいという声もある。)
ただ、ここ最近の忙しさに加えてバタバタの出張、
裏方業務終了後という最高にぐったりしている時に食べたので、
「もっと焼きますよ」とシェフが言ってくれたけど、数切れでギブアップ。
肉体的に充実している時でないと、逆に肉の強さに負けちゃうんだよね…
情けない、これが中年の現実か。
…
神戸ビーフは、優秀な血統の但馬牛の中でも、
選りすぐりのものだけが認定される“超エリート但馬牛”の称号。
選りすぐりのものだけが認定される“超エリート但馬牛”の称号。
但馬牛自体が生まれも育ちも屠畜も兵庫県内でなければならないので、
これは兵庫県、神戸の街が誇る観光資源といって差し支えないと思う。
観光地としての魅力化が遅々として進まない神戸にとっては、
今や観光の“最後の砦”になっているんじゃないのか。
多くの方が、偽物でない本物の神戸ビーフを食べて、
ついでに肉だけでなく神戸の街も好きになってくれたら。
神戸市で、移住促進プロモーションサイトがオープンしていた。
自分の彼女が東京を脱出して、神戸にやってくる日も近づいてきている。
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