アラフォーからの転職・移住・結婚・デザイン…あてどもなく彷徨う中年放浪記

2016年2月3日水曜日

神戸お気に入りのお店:SAVOY hommage(サヴォイ オマージュ)

花隈公園脇の坂道を登ったところに、そっと現れるエントランス。
この日は夕方に撮影したのでまだ明るい。

神戸に来て、最初に訪れたバー。
東京で知り合った女性の飲み友達が、自分とほぼ同時期に神戸に移ってきた。
その人が紹介してくれたのが「SAVOY hommage(サヴォイ オマージュ)」。
彼女は神戸が故郷で、以前に地元で働いていたときに通っていたとのこと。
神戸の名店「サヴォイ」の系譜。

初めてお店に入った時に、その雰囲気にうわー…っと引き込まれ、
同時にホッとする温かな空気を感じた。
それ以来、神戸で一番“神戸らしいバー”はどこ?と聞かれた時には、
迷わずここを紹介するようにしている。

自分が生きてきた時代より、はるか昔にタイムスリップしたかのような、
イメージの中にしか存在しないような懐かしい内装。
沈没した豪華客船、タイタニック号の内装をイメージしたらしい(ホントかな?)。

ほの暗い店内とウッディでダークカラーな調度、
気の利いた小物のチョイスはオーナー・バーテンダー森崎さんのセンス。
港湾エリアに近い旧居留地などに代表される、
神戸のレトロモダンな佇まいを今に写している。

バックバーのお酒もなかなか憎い揃えになっている。
時々、モルトなどのウイスキーやウォッカなんかの珍しいオールドボトルを、
さりげなく仕入れていたりする。
そんなボトルを勧められたら、飲まない訳にはいかない。

そしてカウンターの右の棚に並ぶのは、超・オールドボトルたち。
人生で1度ぐらい、何か間違って大儲けしてしまった時に開けてみたい。
きっとそんな日はこないだろうけど。

森崎さんは神戸を代表する腕利きのバーテンダーで
(追記:2016年2月のコンペで、念願の関西ナンバーワンになった)
オリジナルカクテルは特に香りにこだわっているみたい。
オリジナルのリキュールなどを使った、複雑で凝ったカクテルも多く、
いざ目の前で作ってもらうと驚く。そして飲んで納得。

普段は冗談ばかりで軽いノリの人だけど、
仕事となると途端にキッチリ仕上げるあたりがさすが。

ひとりでぼんやり飲むのも良いし、誰かとじっくり話し込むのも良いし、
もちろん彼女とデートで一杯というのも良い。
どんなシーンにもしっくり馴染む、神戸のオーセンティック・バー。

冗談と本気の大きい振り幅の間を行ったり来たりしながら、
マスターが作る素晴らしいカクテル。

気取っているだけじゃなく、
ポカンと気の抜けた部分が居心地の良さを作っている。

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