アラフォーからの転職・移住・結婚・デザイン…あてどもなく彷徨う中年放浪記

2016年2月2日火曜日

神戸お気に入りのお店:来々亭(らいらいてい)

鉄壁のコンビネーション。
働き者のご夫婦がせっせと料理を作って、にぎやかに接客している。

神戸に来てからは、休日の午後や夜にバスケをするより、
圧倒的に日曜日の午前中にすることが多くなった。

バスケをしたら当然喉が渇く。ビールが飲みたい。腹も減った。
そこでフラリと適当なお店に入って一杯やりたくなるのだが
(さすがに昼から酒につき合ってくれる奇特な人はいない)、
昼間ともなるとそんな便利なお店があるようで無い。

必然的にラーメン屋で一杯、ということになるのだが、
自分の場合はバスケ後にJR元町駅で電車を降りて、
その足で休日出勤をすることも多いので、
腹ごしらえに元町近辺でお店を探すことになる。



JR元町駅から西に徒歩5分ぐらい、
モトコー3丁目高架下の「来々亭(らいらいてい)」。
何度かお店の目の前を通り過ぎているうちに気になって、
あるときに入ってからファンになった。

働き者のご夫婦が狭いお店で休むことなく動き回っていて、
次々と入ってくるお客さんをさばいている。
おっちゃんは常に大声で冗談を言っては、
常連さんと競馬の予想など、他愛のない会話をしている。

お店に入るや否や、まず「兄ちゃん、ビール飲む?」と聞いてくるので、
飲む気マンマンなこちらとしては「ちょうだい」。
で、キリンの瓶ビールが、小さな漬け物の小鉢とともにサッと出てくる。
素晴らしい。

逆に飲む気がない、初めてのお客さんは面食らうと思う。
自分は大抵、ビールを飲みながらギョーザを1枚、それからチャーシュー麺。
麺をあとから頼むとき「チャーハン一緒にいらんか?」と
これまたおっちゃんに聞かれるけど、
麺に充分ボリュームがあるので、こちらのオファーは断っている。

おばちゃんはずっとカウンターに背を向けて、
麺を茹でたりチャーハンを炒めたりと忙しい。

こちらに行くときは日曜日の13時前後なので、
店のテレビではNHKの「素人のど自慢」が放送されていて、
のんびりした“地元のラーメン屋”といった風情が
中年のひとり食べ飲みにはぴったり。

ギョーザは、おっちゃんがお店で包んでいる。
やや小ぶりで、タレは神戸ならではのミソダレ。
これににんにく醤油のようなタレをちょっと混ぜる。

ラーメンは、麺は白っぽい色で縮れがないストレート麺。
スープはサラッと澄んだ、あっさり甘めの味わい。
東京あたりのこってり系とは大きく異なるが、
神戸にはこのタイプが多いみたい。
神戸に来てからこの手のラーメンを食べて、好きになった。
ギョーザのタレに混ぜるにんにく醤油ダレを追加で足して、味を変える。

変な意味ではなく、
美味しすぎない“ほどほどの美味しさ”ってあると思う。
こちらのお店は雰囲気を含めて、全ての加減がちょうど良い。

支払いの際には「兄ちゃん、1500万円な」とおっちゃんが言う。
これぞ、関西の外から来た人間が期待する関西のあり方。乱暴だけど。
「ホナおつり、500万円」。きっちりおつりにも適用される。
帰る際には「兄ちゃん、ホナまた明日な」。
明るい気持ちになるお店。

何はともあれビール。ガラリと扉を開けたらすぐ聞かれるし。

教科書通り、ビールにはギョーザ。シンプルな味。

チャーシュー麺。チャーシューの盛りが良い。
しみじみと美味しく飽きのこない味。

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