アラフォーからの転職・移住・結婚・デザイン…あてどもなく彷徨う中年放浪記

2016年2月5日金曜日

神戸に移住してみて考えた

三宮から西側を臨む。
この写真を撮った時は、仕事で絶望的にぐったりしていたタイミングなので
心なしかモヤっとうすら悲しく見える。

福岡が官民一体となって経済的な発展を実現し、
大規模イベント開催の戦略的な支援策もあって観光客は国内外から増え、
理想の移住先として注目される機会が本当に多い。

でもね、というのではないけど、この記事に書かれていることって
そのまんま神戸にも当てはまると思った。
家賃・通勤時間・休日の過ごし方…同意できるところばかり。

そして記事の最後に出てくる
「それだけ街を好きな人が多いし、そのことが仕事のある部分エネルギーやモチベーションになっていますね」
という部分は、本当に実感としてある。

地元を愛する人が多く、自分も仕事を通じて地元に何を還元できるのか、
地に足の付いたレベルでそのことを考える機会が多い。
東京にいた時は、全く考えたことがなかった。

本当は考えることもできたのだろう。
当時は地域に対してというよりは、
自分の所属するコミュニティに対することばかり考えて、実行していた。

そのレベルでないと考えられないぐらい、
東京は街のスケールが巨大だった。



移住するとなると、必然的に今あるものとこれから手に入れるもの、
それによって失うものを比べて取捨選択することになる。

漫然と、その時持っているものに囲まれた暮らしが当たり前だと思っていたけど、
思い切って失ってみたら、むしろ解放されて自由になると感じることもある。
大切に思っていた事柄が、逆に枷となっていたこともあるかも知れない。

友人や仲間や遊び場や仕事や実績や環境や財産や体面や刺激や…
自分が今後、何を大事にして生きていきたいのか、考えるきっかけになった。
それから、あれこれ手放してからの新しいチャレンジは、
東京で長く暮らすうちに、いつのまにか死にかけていた自分の内側を元気にした。


福岡って本当に素晴らしい街なんだろう。神戸も負けずに良いとこだよ。
海と山があって、そこの間に街が挟まれていて、
海から街を突っ切って山まで歩いても30分程度。
朝の通勤時間帯でもとなりの人に接触することのない電車内。
ありとあらゆる外国人が住んでいて、街に点在する様々な宗教施設。
やたらと神社やお寺があって、街角には小さなお社が祀られている。
外から来た人間に寛容な土地柄。

東京は、たまに友達と遊んだり、バスケの大会に参加するために行く。
東京まで安く楽チンに移動するとなると、
怖いと話題になった深夜高速バスになるけど。

寝ていれば翌朝東京に到着しているし、
帰りも寝ていれば翌朝三宮に戻ってきているし。
安全性がどうかなーと思いつつも、便利なので結局使っている。
片道8,000円前後。

東京は心理的には案外近いことが分かったので、
今はそんな距離感のお付き合いでいいかな。

自分が撮った神戸の写真で、好きな1枚。
夕焼けの湾岸、倉庫街の向こうには六甲山。

0 件のコメント:

コメントを投稿