アラフォーからの転職・移住・結婚・デザイン…あてどもなく彷徨う中年放浪記

2016年2月16日火曜日

初大分、初対面(彼女の両親と)

駅から直結しているホテルからの眺め。遠くに別府温泉を望む。
神戸のように海と山が近く、山は標高が高く六甲山より急峻。

この週末は“おんせん県”大分県に行ってきた。
目的はただひとつ、彼女のご両親に会って、
彼女と結婚することを了承していただくこと。

記憶が確かならば、九州は過去に1度しか行ったことがなく、
それも友人の結婚式に出席して翌日に帰る弾丸ツアーのみだったので、
ほとんど印象にないと言っていい。



土曜日に新神戸駅から新幹線と特急を乗り継ぎ、昼過ぎ大分着。
小雨がパラつく感じだけど、寒くもなく助かった。
彼女が予約してくれたホテルにチェックインして、まずは彼女の実家へ向かう。

お父さんもお母さんも最初は緊張していたみたいだけど、
段々と打ち解けてあれこれと話してくださった。
お母さんお手製のおこわやお味噌汁を出してくれて、とても美味しかった。

2時間程度お話したり家をぐるっと案内してもらう。
家の裏手が広めの畑、その上がちょっとした森になっていて驚いた。
生えている木は大木が多く、ナメコとシイタケの原木もあったり。

お父さんとお母さんに挨拶をして彼女の実家を出て、次に伯母さんの家へ。
ご挨拶して、30分ほどお話。とても喜んでくれた。

一旦ホテルに戻る。夜は彼女の親友と会食。
帰ってからホテルの屋上にある、景色が最高の露天風呂に入り、
湯上がりにハイボールを飲んで寝た。

駅前は最近再開発されたとのことで、
スカッと空が広く感じられる広がりのある空間が良い。

最近できたホテルなので、設備・清潔さと全てが二重丸。
調度は木がふんだんに使われ、意匠には地元の伝統工芸のモチーフが用いられている。
インテリアのデザインは水戸岡鋭治氏とのこと。

翌日は大分県立美術館、通称OPAMへ。
企画展は観ている時間がなかったのでパスしたが、
館内のあちこちをぐるっと回るだけでも楽しかった。

ファサードの切り文字を逆から。


広々とした1階の空間。

学生時代、お世話になった先輩デザイナーが
カフェまわりのグラフィックを担当している。
デザインもカフェのメニューも、お世辞抜きで大変素晴らしかった。

午後に彼女のお父さんお母さんと合流。
ドライブで別府温泉へ。
いわゆる「地獄巡り」を体験したんだけど、
こんなに温泉地にエンターテインメント性があって、
風通しが良く、開けた感じがしたのは初めての体験だったかも知れない。
おんせん県の看板は伊達じゃない。

お父さんとふたりで男湯に入りながらあれこれとお話させていただく。
娘の結婚に関してお父さんは多くは語らなかったけど、
最後に「(娘を)よろしく頼みます」と言われて、
ホッと安心したのか、逆に身が引き締まる思いなのか、
何とも言えないふわふわとした心持ちで風呂から上がった。

高速道で大分まで送ってもらって、お父さんお母さんと分かれた。
来た旅路を今度は逆戻り、日が変わる前に神戸の自宅に戻った。
パッと寝付けず、ずっと吸わずに取っておいたシガーを吸ってボーッとしていた。



手みやげとか格好とか何を話すかとかいろいろと考えて、
でもあまり良いアイデアが浮かばないまま当日を迎えて、
結局は出たとこ勝負になってしまったけど、
お父さんを前に初めて話をしたときも、緊張はしなかった。

言いたいことは全然言えず、伝えたいこともほとんど伝えられていないけど、
でも自分がどんな人間か見てもらえただけで良かった。
いろいろと気を遣ってもらって、ありがたかった。
結婚に向けて一歩前進。次は自分の実家に彼女を連れていかなければ。

これから、大分に何度も足を運ぶだろう。
広々としてのんびりとして、とても好きな土地。

湯けむり展望台からの眺め。
たくさん湯気が昇っているのが見える。

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